BLOG ブログ

承認について①

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ハーズ・バーグが唱えた「動機付け・衛生要因」は、人が満足して動機付けられる要因と、不満足になる要因は別々の要因であるというものです。

例えば「会社の政策と経営」や「監督技術」「給与」「対人関係」「作業条件」は社員としてはあって当たり前だと思っている要素です。ですから、なければ不満足が増幅する要素です。会社の政策と経営は経営者が会社の方向性を明確にしているかいなか、監督技術は上司・管理職がマネジメント技術を持っているか否か、対人関係は主に上司との人間関係がうまくいっているかいなか、作業条件も快適であることは決してやる気の出る要因ではなく、あって当たり前、なければ不満足という要因です。特筆すべきは給与も衛生要因だといわれています。給与を上げてやる気を高めようとする施策は思ったほどの効果が見込めません。給与は衛生要因だからです。

一方、動機付け要因が高ければ高いほどやる気が上がるといわれています。

「達成感」「承認」「仕事そのもの」「責任」「昇進」は人をやる気にさせる効果的な要因です。

会社としての政策やマネジメントに意図的にこういった要素を取り入れて、組織の活性化を図る必要があります。

特に承認は日常の身近なマネジメント・シーンで活用できる要素です。周囲からあるいは上司から承認される、認められるということはとても嬉しいことで、やる気が出る要因です。

管理者はこの動機付け・衛生要因を理解して、効果的にマネジメントすることが重要です。

~メンタルヘルスとの関連~

ハーズバーグの「動機づけ・衛生要因」で唱えられた衛生要因(会社の政策と経営、監督技術、給与、対人関係、作業条件)は、メンタルヘルス問題を引き起こす環境要因と大きく重なり、正に安全衛生の領域であることを証明しています。

承認するという言葉の中には、「認める」「褒める」「期待する」などの意味が含まれています。

この承認は日常のマネジメント活動の中で手軽に、頻繁に使える手法ですので、大変有効です。

「自己実現」「達成」「成長」を実感することは、人間が社会的動物である以上、他人の目や評価を通して実感できることが多いものです。

自分を知るためには他人の承認が欠かせない。

承認がいかに人間にとって重要かということ。

認め合う職場を作ることが、社員の定着率を高め生産性の向上に寄与します。

管理者はマネジメントの中にうまくこの承認を使うべきでしょう。

太田肇著「承認欲求」によりますと、

「褒められることに飢えている日本人」

日本では会社でも学校でも、特定のものを褒めると褒められなかったものがやる気を亡くすとか、ひいきしていると誤解されるとか、負の側面ばかりを心配して及び腰になる。そのため、褒める文化が育たない。

中小企業の経営者から聞いた話。管理職に毎日最低1回は部下を褒めるように言い渡したところ、職場の雰囲気が目に見えて明るくなりそれまで横ばいだった売上が一気に上がり始めた。

また教育の現場でも、生徒を意識的に褒めるようにしたところ、生徒たちの態度が前向きになり、クラスにおける問題行動が減少したと言う話も耳にする。と記されています。