フィードバックの重要性
2022/04/20
人が行動を起こしたり、行動を変えたりするのは、他人からの指示や命令や依頼だけではなく、他人からのフィードバックも大きな影響があります。
行動分析学の基本的な考え方に、人の行動の周辺には
先行条件 → 行動 → 結果
という概念があるといいます。
先行条件とは他人からの指示であったり、命令であったり、依頼であったり他からの刺激であり、その刺激によって人は行動を起こします。そして、その行動の後には必ず結果がついてきます。
一般的には、人の行動は先行条件によって変化すると考えられがちですが、実は結果の方が人の行動を変化させるのに影響が大きいといわれています。
この結果とは何か。
それは、行動し終えた際の周囲の反応のことです。
例えば、ある仕事をやり終えました。その時上司に叱られた。あるいは褒められた。または感謝された。などがあります。
これらの反応によって、人はその行動を増やしたり、減らしたりするのだそうです。
ある行動を増やそうとする時の結果とは、行動を起こした本人にとって心地よいもの、気持ち良いものだった場合にその行動を増やすといわれており、心地よくないもの、嫌なものの場合はその行動を減らすといわれています。
したがって通常であれば褒められたり、感謝されたりしたらその行動をもっと強化しようとするし、叱れたり怒られたら、その行動を減らそうとします。
人事評価は部下の業績や行動の結果をフィードバックするものですが、人事評価のねらいは、この原理を使って組織的に社員の成長を促そうしている、ともいえますね。