相手に合わせて、適度なストレスを与えること
2022/05/04
だいぶ前の話だが、NHKで後藤新平<注1>の特集をやっていた。
その中で、後藤新平のリーダーシップについての議論があった。
ある評論家は彼は戦国時代の大名のようで、パワハラだらけだけど、人物的な魅力がある人であったと論評した。
別の脳科学者の論評は、後藤新平は相手に適度なストレスを与える天才であった、と評した。
ストレスは多すぎても少なすぎてもダメで、適度なストレスが人間を成長させるし、やる気にさせる。
だから生産性が高まる。
しかしその適度さは人によって違う。
ある人には適度でもある人には過度になってしまうことがある。過度が行き過ぎれば精神疾患に至ることもある。
後藤新平は人によって適度なストレスを与え続けられる天才ではないか、と言っていた。
まさに、相手の様子を見ながら相手に合わせて適度なストレスを与えられるリーダーとは、理想的なリーダーであると思う。
<注1>後藤新平(1857-1929)…明治から大正にかけて活躍した医師、官僚、政治家。台湾総督府の民政局長、満鉄総裁として日本の植民地行政に長く携わり、関東大震災後には内務大臣・復興院総裁として帝都の復興計画を立案、東京の近代都市としての骨格を作り上げた。その他、逓信大臣、外務大臣、東京市第7代市長、東京放送局(のちの日本放送協会)初代総裁。 拓殖大学第3代学長等を歴任。