率先垂範と伝えること
2022/05/11
物事には口で教えて教えられることと、口でいくら言っても教えられないことがあります。
口でいくら言っても教えられないことは、伝えることとして分類されます。
仕事上の知識や技能やマナーといったものは口で教えれば教えることができます。しかし、お客様が大事、時間が大事、命が大事などといった根本的な考え方は、口でいくら教えても教えられないものでしょう。
それは口で教える以外の方法で伝えなければならない事柄です。
このように伝えることを伝える方法は一つだけです。
それは上司による「率先垂範」だけ。
上司の仕事ぶりをみて、上司の背中をみて、お客様を大事にするとはどういうことか、時間を大事にするとはどういうことか、を部下は学んでゆくのです。
ただし、この伝えることが伝わるためには条件があります。
それは、部下がその上司を信頼しているということです。
上司が自らの信念の下、部下が成長することを願って行動を律していると、部下はその上司を見て大きな気づきを得るでしょう。
上司は社内でいくら職位が上がっても、謙虚に真摯に自らの役割に応じて率先垂範することが肝要です。