人事評価制度の本当の意味
2022/04/13
少子高齢化が進み、中小企業はこれから益々若い人材を採用しにくくなります。
縁あって入社した社員をどのように育てるかは、中小企業にとっての重要課題です。
そこで、どのように社員を育てていけば良いか、考えてみましょう。
大事なことが2つあります。
ひとつは、会社が求める人材像を明確にすること。
もう一つは、人事評価制度の適切な導入です。
一つ目めの『会社が求める人材像を明確にする』ということですが、
これは規模や業種、そして会社の経営課題等によっても異なってくるでしょう。
一般的に、社長は自分の思いを社員がよく理解してくれていると思っていますが、
実際はその考えが十分伝わっていない場合の方が多いようです。
ですから、先ずはしっかりと求める人材像を明確にして、公表することが重要です。
二つ目は、『人事評価制度の適切な導入・運用』です。
『こうなってほしい姿』をわかりやすく分解して文言化します。
会社として期待する成果を上げるために、どのような業務をしっかり遂行してほしいのか、
どのような知識や技能を身につけてほしいのかを明確にします。
『こうなってほしい姿』を明確にすることで、
上司は部下に何を教え込み、何を経験させることが必要なのかが明確になります。
また『こうなってほしい姿」から、かけ離れた行動があった場合には、戒めることもできるでしょう。
人事評価制度の適切な導入により、部下の努力目標が明確になるだけでなく、
管理職が、そのあるべき人材像に向かって、部下をマネジメントすることにより、
マネジメント力やリーダーシップスキルを磨くことにもつながります。
人事評価制度の運用は、会社としてどのような行動を認め、
どのような行動は認めないかを明らかにし、組織内で共有する活動です。
この活動を通じて、社員は同じ方向を向きながら、成長していくことになります。